1996年(平成8年)7月7日午後1時50分ころ、
群馬県太田市のパチンコ店から、
横山ゆかりちゃん(当時4歳)が姿を消し、
以後の消息が不明。
午前10時半ころ、両親は、七夕感謝デーキャンペーン中の
ぱちんこ店で遊戯に熱中しており、目を離していた。
母親は次女(当時7か月)を背中に負い、ぱちんこをしていた。
正午ころ、母親は店内で弁当を買い、
ゆかりちゃんと次女を連れて駐車場の車内で昼食をとった。
ゆかりちゃんは少し食べただけで「いらない」と言った。
午後からもぱちんこを始めたが、しばらくして
ゆかりちゃんが「もう一度食べたい」とパチンコ台の方にやってきたため、
母親は、ゆかりちゃんを出入口付近にある長椅子に座らせ弁当を持たせた。
午後1時40分ころ、父親が長椅子に座っているゆかりちゃんを見ている。
しばらくして、ゆかりちゃんが母親のところにやってきて、
「・・・・のおじちゃんがいるよ」と言った。
店内の騒音で一部しか聞き取れなかった。
母は「ちゃんと座っててね」、「ついてっちゃだめよ」と言った。
午後1時50分頃ころ、母親がゆかりちゃんの姿が見えないことに気づいた。
出入口の長椅子にはジュースと食べかけのおにぎりが残されていた。
両親が駐車場、国道などを探したが見つからなかったため、
午後2時10分ころ、
近くの交番に駆け込み、太田警察署に「子供がさらわれた」と通報した。
■捜査
2日後の9日午前8時から、機動隊員70名を動員して広範囲を捜索した。
店の客や周辺などに聞きこみ捜査により、
失踪と近接する時間に、
「白い乗用者に4歳くらいの女の子が乗りこんだ」という目撃証言があった。
店内の防犯カメラの画像により犯人が浮上した。
■防犯カメラの画像
事件当日の午後1時27分ころ、男が入店。
身長は158センチ前後、白っぽいシャツ、
肩の部分にラインが入っ黒いたジャンパー、
裾をしぼったニッカーポッカ風のズボンで、サンダル履き、
帽子とサングラスを身に着けていた。
がに股で、左の脇を絞めるような歩き方であった。
男はまず、店の奥のトイレに寄った。
約3分後、トイレから出てきた男は、店内を徘徊。
景品コーナー前でゆかりちゃんとすれ違う。
午後1時33分、ゆかりちゃんの座っていた出入口付近の長椅子に座る。
ゆかりちゃんの右隣の男はしばらくたばこを吸い、
この際、ゆかりちゃんの真ん前にある灰皿を手を伸ばす。
男はゆかりちゃんに話しかけるようなそぶりを見せ、
右手で3回店内の外を指差した。
話しかけられたゆかりちゃんは、
迷ったようにもじもじと
ワンピースの裾を手で持ってひらひらさせている。
午後1時42分、男はゆかりちゃんを残して席を立つ。
男の滞在時間は約15分。
ゆかりちゃんはその後、両親の元に行き、
「・・・のおじちゃん・・・」と話をする。
午後1時45分ころ、ゆかりちゃんは出口方面に向かう。
出入口付近はカメラの死角となっており、
店を出る2人の姿は映っていなかった。
■サングラスの男
同年12月6日、
■サングラスの男
同年12月6日、
警視庁の化学警察研究所やビデオ専門業者に
依頼した解析結果をもとに、
「サングラスの男」のイラストを描いたポスターを作成して公開手配した。
男の特徴として、
・鼻がかなり高い
・鼻がかなり高い
・頬骨が張って、顎がやや突き出ている
・頬がこけている
・頬がこけている
一見して職人風の出で立ちであった。
https://www.youtube.com/watch?v=omuRty86Aiw
1979年以降、栃木県、群馬県にまたがる
半径10km圏内で発生した4件の幼女誘拐殺人事件とあわせ、
北関東連続幼女誘拐殺人事件のひとつである。
北関東連続幼女誘拐殺人事件のひとつである。
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