2014年1月18日土曜日

内閣府職員ゴムボート変死事件

内閣府職員ゴムボート変死事件


内閣府職員男性(当時30歳)
※氏名は公表されていない


2014年(平成26年)1月18日午前9時45分ころ、
第七管区海上保安部が、
響灘沖響新港西1号防波堤付近で遊漁中のプレジャーボートから
「ゴムボートが漂流して中に1人倒れているようだ」との
118番通報により捜索したところ、
防波堤でゴムボート内に倒れている人影を発見。


ボートが荒波で転覆したため捜索していたところ、
1月20日朝、防波堤付近直下の海中で遺体を発見。

死亡したのは、内閣府職員の30歳男性と判明。
韓国で開催される経済セミナーに、
留学先のアメリカから出席予定だった。




■発見時の状況
韓国製の衣服を着用し、
黒色ジャンパーの右ポケットからは、
本人名義のクレジットカードが発見された。
また茶色ポーチの中に、
日本円で2万4000円相当のウォン紙幣を所持していた。

使用されたゴムボートは韓国製で、ハングルが書かれていた。
電動の船外機はバッテリーで駆動時間は4時間だった。
(ゴムボートと船外機をあわせると重量30kg以上)

職員の韓国からの出国記録はなかった。


■死因
2月3日、第七管区海上保安部により、
司法解剖の結果、死因は低体温症か溺死である
可能性が高いことが判明したと発表された。

遺体は死後1〜2週間経過しており、
死亡したのは1月8日〜1月15日であることが分かった。


■当日までの行動
1月3日午後6時35分、仁川国際空港に到着。
同日、ソウル市中区北倉洞のホテルにチェックイン。

1月4日、パスポートとかばんを置いたままチェックアウト。
同日、龍山区のゲストハウスに1月11日までの予定でチェックイン。
チェックインしていない別のホテルに、
財布やパソコン等が入ったスーツケースを預ける。
最初のホテルにパスポートとかばんを取にいく。

1月5日、ソウル駅付近のスーパーで作業用手袋を購入。

1月6日、ソウル市城東区聖水洞のボート業者でゴムボートと船外機を注文。
英語を使用し、「香港出身のアレックス・ポー」と名乗った。
同日午後4時ころ、ホテル従業員とともに
南大門警察署西小門派出所で旅券ケースを紛失したとして本名で届出を行う。

1月7日朝、ボートの送り先をアレックス名義のメールで指示した。
同日、内閣府に電話連絡。
この日は、友人とされる韓国人男性とソウル市内を観光したとされる。

1月8日、参加を予定していた
「2014年アジア太平洋社会科学会議(2014APSSC)」
が開催されたが参加しなかった。

ゲストハウスをチェックアウトし、崇礼門付近の別のホテルにチェックイン。
同日午後2時ころ、ソウル駅付近でコーヒーを飲む。
同日午後6時ころ、自転車用品店でバッテリー2個とケーブルを購入。
タクシーで釜山市内のホテルに向かい、ボートを受け取った。

1月10日、ソウル市内の宿泊先に設置された防犯カメラに
職員と見られる姿が写っていた。


■渡航制限
職員は、2013年(平成25年)7月から、
2年間の予定でアメリカに公費により留学していた。
留学中は研修専念義務が課せられており、
合理的な理由がない限り、日本に戻ってきてはいけないことになっていた。


■職員の実名
職員は、髙山直樹とする説があるが彼の略歴は、
2003年 東京大学工学部卒業 在学中から経済コンサルNPOに参画。
2004年 ゴールドマンサックス入社(債券部所属)
2006年 内閣府入省
2010年 内閣府 経済社会総合研究所着任
2010年 ミネソタ大学修士課程留学
2012年 ミネソタ大学博士課程留学
2014年 帰任予定

後に髙山氏はTBSの電話取材に対してコメントしている。
このことにより白石耕祐との説が濃厚になる。

※死亡した職員の氏名は未だ公表されていない。


■海流図
2月10日〜12日の海流図によると、
特に2月12日には対馬海流の分流が、
対馬方面から遺体発見海域に向かって流れ込んでいた。





■南北朝鮮統一会議
2014年2月21日、南北朝鮮統一会議が開催された。


■北朝鮮国内の動向
2013年(平成25年)12月12日、
国家安全保衛部特別軍事法廷において労働党幹部である張成沢が
粛正名目で死刑判決を受け、即日処刑された。

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